祖霊舎には、霊代と神具の両方を納めることの出来るタイプ1と、霊代だけを納めるタイプ2の2種類がございます。どちらかと言いますと、尊い霊をお祀りする御霊屋(みたまや)ですからお供えの品も一緒に納められるタイプ1の方が正式な祖霊舎となります。
タイプ1の祖霊舎をお祀りする場合、特に他に用意するものはありません。
そのまま祖霊舎本体を仏間やタンスの上などに直接置いてお祀り下さい。
タイプ2の祖霊舎をお祀りする場合、神道では「神様を納める社(やしろ)やお供え物(神具)を直に物の上に置くことはとても失礼なことである」という考えから、神棚と同じ様に祖霊舎の下に敷く棚板(または棚板の代わりとなる白木の板)を用意する必要があります。
棚板を用意し、その中央に祖霊舎を置き、その周りに神具を配置してお祀りします。
棚板は、神棚同様に壁に取り付けても、そのままタンス等の上に乗せてお祀りしても結構です。
どちらのタイプの祖霊舎にもお供え物(神具)が必要です。
お供えする神具は神棚と同じで、我々が自然界から授かる産物です。
お供えする内容は、
- 海の恵みの代表として 「塩」
- 大地の恵みの代表として 「米」
- すべての生き物の命の源としての「水」
- 「いのち」の「根」である「いね(稲)」からとれる「酒」
- 一族の繁栄を「さかえますように」と願う「榊」
- 聖域を清める炎の「ローソク」
- 心の中の神(親族)を映し出す 「鏡」
以上、7点になります。
※神具の並べ方には色々な説がございますが当サイトでは命の源である「水」を中央に置く並べ方で説明しています。
神社本庁などでは「お米」を中央に置く並べ方を取っています。
日頃のお参りは一般的な「2礼2拍手1礼」ですが五十日祭までは亡くなられた故人のお祀りに専念する「忌(き)」の期間となることから故人を偲び柏手(かしわで)が音の小さな偲手(しのびて)になります。五十日祭以降は通常の柏手に戻ります。